2026年度の協会けんぽ保険料率が公表されました。健康保険料率はわずかに引き下げとなりましたが、介護保険料率の上昇と「子ども・子育て支援金」の新設により、実質的な負担は増加しています。今回は、昨年度との比較を通して、人件費への影響を整理します。
■ 東京都(協会けんぽ東京支部)の比較
全国健康保険協会 東京支部の料率を昨年と比較すると以下のとおりです。
| 項目 | 2025年度(令和7年度) | 2026年度(令和8年度) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 健康保険料率 | 9.91% | 9.85% | ▲0.06% |
| 介護保険料率 | 1.59% | 1.62% | +0.03% |
| 子ども・子育て支援金 | ― | 0.23% | 新設 |
| 合計(40~64歳) | 11.50% | 11.70% | +0.20% |
※介護保険は40歳以上65歳未満が対象
※支援金は労使折半
健康保険料率だけを見ると「引き下げ」ですが、トータルでは0.20%の増加となっています。
■ シミュレーション(標準報酬月額30万円の場合)
300,000円 × 0.20% = 600円増
労使折半のため
・本人負担:+300円/月
・会社負担:+300円/月
年間では300円 × 12か月 = 会社負担3,600円増(1名あたり)
■ 従業員10名の場合
3,600円 × 10名 = 年間36,000円の会社負担増
人数が増えるほど、確実に固定費として積み上がります。
■ 経営視点で見る社会保険料
社会保険料は売上に関係なく発生する「固定費」です。わずか0.20%でも、
・役員報酬設計
・賞与設計
・パート勤務時間設計
・人件費総額バランス
に影響します。毎年の料率改定は、人件費全体を見直すきっかけと考えることが重要です。
■ 社会保険労務士事務所CareHRのサポート
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